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社長と開発者の対談

社長と開発者の対談

12年間のロングセールスを記録した初代データミニシリーズ。2011年全面リニューアルを遂げ、2世代目データミニシリーズとして多くのユーザから好評を得ています。今回はデータミニの開発責任者である技術部の増田耕一と製造部の斉藤千春がその魅力とこだわりをお伝えします。進行は吉池達悦社長(前会長)です。(2011年に対談しました。)

わかりやすさと堅牢性へのこだわり

社長

社長:
まず、大きく異なるのは外観が横置きになったことかな (※1)
※1: 縦置きが横置きに
※1
斉藤:
表示をなるべく大きくしたかったのです。横置きにすると表示桁数も増えますし。
増田:
データミニは最大2チャネルの小さなロガーです。小さいからと言って数字の読みやすさを犠牲にするわけにはいきません。そこでデュアル表示を採用しました。常に2チャネルの表示をしています (※2) 。 例えば温湿度ロガーなら温度と湿度を同時に表示しています。
※2: 大型画面で2チャンネル表示
※2
社長:
それにしても少し頑丈すぎるように思えるが。
斉藤:
メイン市場の電気工事現場を考えて、他の電気測定器と違和感なく使える頑丈さを目指しました。その考えがきっと他の用途でも役立つと思います。落下試験、振動試験、衝撃試験などHIOKIの堅牢性をしっかり引き継いでいます。
社長:
頑丈さと言えば、防滴仕様(IP54)になっていることも特長だね (※3)
※3: 水滴が付着するような厨房や配管室などにも最適です。
※3
増田:
環境測定をする場合、どのような環境に置かれるかわからない。外に設置されるかもしれない。さすがに雨でびしょ濡れになるなら防水ケースが必要ですけど。
斉藤:

斎藤

ネジを使わずに電池フタを開けることができ、かつ防滴構造を取ることに苦労しました。さらに床に落としても電池フタが飛ぶようなことがない構造。ハードルは高かったですけど、実現することができました。

初期費用を低額に

社長:
初代データミニと価格は据え置きで、機能アップということで。
斉藤:
単純に価格が据え置きになっているわけではありません。データミニには測定する本体と、パソコンにデータを転送するための転送機が必要です。初めてなら、少なくとも1台ずつ購入しなければなりません。1台ずつ買ったときの価格は初代データミニより低価格になっています (※4)
※4: 初期費用が低額
※4
社長:
ということは、初期投資が抑えられる。
増田:

増田

最近、多チャネルデータロガーの価格が急激に下がっています。チャネル単価で考えると、データミニのような小型データロガーは非常に高いんです。
社長:
なるほど。
増田:
でも高額だから使い道がないと言えばそうではなく、設置するだけで簡単にデータを測定できる利点があります。線の引き回しも少ないです。
社長:
確かに設定も少なく、置いてスタートするだけだからね。
増田:
だからと言って初期導入が高額ですと、二の足を踏んでしまいます。初期投資を低額にすることにこだわりました。

データを守る

社長:
データロガーにとってデータを失わないことが最も重要で、HIOKIのデータロガーはその思想で開発されているが、データミニは?
増田:
まず電池がなくなってもデータは消えません。これは初代にも付いていて好評でした (※5)
※5: 電池が切れてもデータを守る
※5
社長:
電池がなくなっていて、今まで保存したデータが全てなくなっていたらショックだね。
増田:
それ以外にもロギングし続けながら電池交換もできます。
社長:
つまり止めなくても電池交換ができるということかな?
増田:
そうです。もちろん時間制限はありますが、サッと電池交換するだけの時間は大丈夫です。保存メモリが大きいですから、電池寿命以上に記録したいお客様がいるんじゃないかと思い、このような機能を付けました。もちろん電池も高寿命化を実現しています。
社長:
細かな配慮で。
増田:
ちょっとした機能ですが、これがお客様の安心につながると思います。

パソコンソフトの機能は多すぎず少なすぎず

社長:
データを見れなければデータロガーもただの箱。パソコンのソフトはどうなの?
斉藤:
パソコンソフトは最も気を使います。パソコンの熟練度はお客様により違うわけですから、誰でも簡単に使えるソフトを目指さなければなりません。
社長:
お客様が何をやりたいかが一番大事だと思うが。
斉藤:
その通りです。簡単な操作にするには単機能、つまり機能を限定すればいい。でも使っているうちに、あれもできない、これもできないとなるとソフトとして失格です。お客様が本当にやりたいことを軸に便利な機能を多すぎず少なすぎず入れるようにしました (※6)
※6: 便利な専用パソコンソフト
※6

改めて新データミニとは何か?

社長:
初代データミニの良さを継承しつつ、様々な要望を取り入れていると感じる。開発を終了し振り返ってみると、新データミニとは何ですか?改めて考えてみると。
斉藤:
企画に苦労した商品です。全ての要望を取り入れるだけではダメ。きちんとHIOKIの提案というか意志を入れなければならない。この小さな測定器にギュッと凝縮できたと思っています。
増田:
企画だけでなく、開発も難航したときがありました。お客様の使われ方を想定して、1つずつ問題を解決することにより、ようやく発売することができました。10年後も20年後でもHIOKIのデータミニは使いやすいね、と言われる商品になったと思います。
社長:
今日は楽しい話をありがとう。
斉藤/増田:
ありがとうございました。

 


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